ヨシタケシンスケさんの「メメンとモリ」を紹介します!
次の方を対象にしています。
- 絵本「メメンとモリ」の感想・レビュー、あらすじが知りたい
絵本作家のヨシタケシンスケさんの「メメンとモリ」です。
タイトルにもある「メメント・モリ」は、「死を思い出せ」や「死を忘れるな」という意味の言葉です。これは、人生の中で大切なことを覚えておくことが大切だという考え方。
おばあちゃんやおじいちゃんが、時間は限られているからこそ、大切なことをして、家族や友達と楽しい時間を過ごすイメージです。
「メメント・モリ」を「メメン」と「モリ」という2人の主人公にし、むずかしいテーマですが、見事に絵本にした一冊。
「生きる意味」や「生きる目的」って必要ですか?
身も蓋もない言葉の中にだけ、
希望を見出せるときもある。
ヨシタケシンスケが描く
「人は何のために生きてるの?」の3つのお話。『メメンとモリとちいさいおさら』
メメンが作ったお皿を割ってしまったモリ。
「世界にひとつしかないお皿なのに…」といつまでもクヨクヨしているモリに、
メメンは「大丈夫よ、また作ればいいんだから」と励まします。『メメンとモリときたないゆきだるま』
夜のうちに降った雪。メメンとモリは次の日の晴れた朝、張り切ってゆきだるまをつくりました。
でも雪は足りず、晴れて溶けかかり、できあがってゆきだるまは想像していたものと違いました。
複雑な顔をしてゆきだるまを見つめるメメンとモリ。
でもゆきだるまは、そんなふたりの顔を冷静に見ていたのです。『メメンとモリとつまんないえいが』
Amazonより引用
つまらない映画を見てしまったメメンとモリ。「時間を損しちゃったね」と話しているうちに、
モリは「みんなは楽しいことをしているのに、ぼくだけ損をしているみたい」と思いはじめます。
そんなモリにメメンは「いきものはべつに楽しむために生きているわけじゃないからね」と言うのですが…。
「メメンとモリ」を紹介します。
参考:メメンとモリ
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メメンとモリ|著者:ヨシタケシンスケ
1998年に大学の仲間たちとともに共同アトリエ「スタジオビッグアート」を結成。
2007年に「パンタグラフ」と改称し、立体造形を得意とするクリエイティブユニットとして幅広い分野で活動する。
活動拠点は横浜市神奈川区に置く。2013年、初のオリジナル絵本作品『りんごかもしれない』を刊行。「りんご」をめぐる様々なアイディアが展開する、筋立てのない絵本で、以後『ぼくのニセモノをつくるには』『このあとどうしちゃおう』と続くこのシリーズは「発想絵本」と呼ばれている。
『りんごかもしれない』はMOE絵本屋さん大賞第1位を獲得、第61回産経児童出版文化賞美術賞を受賞。『ぼくのニセモノをつくるには』は第2回長野県本屋大賞CONTEMPORARY部門を受賞。
2015年には「発想絵本」を中心とした創作活動に対して第8回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞が贈られている。また同年出版の絵本『もうぬげない』はツイッターなどのSNSで話題となった、同書で2016年、第26回けんぶち絵本の里大賞を受賞。
『おしっこちょっぴりもれたろう』で第29回けんぶち絵本の里大賞を受賞。2児の父。
2022年6月時点で、出版した絵本の累計発行部数は約600万部に達し、10か国以上での翻訳出版もされている。
wikipediaより
メメンとモリ|あらすじ、感想
この絵本は『メメンとモリとちいさいおさら』、『メメンとモリときたないゆきだるま』、『メメンとモリとつまんないえいが』の3つの話で構成されています。
話はつながっているわけではなく、それぞれで楽しめます。
メメンとモリとちいさいおさら
メメンを作ったお皿をモリが割ってしまうことから物語は始まります。
メメンが作ったお皿は世界にひとつだけです。そして壊れたものは元には戻りません。
当たり前のことですが、やっぱり何かが壊れたり失くなったりすることは悲しいものです。私たちが生きていく中で、このような経験は数えきれないほどあります。
作っては壊して、失っての連続です。どんなに大切にしたとしてもいずれは壊れて失くなります。この世界はそういう風にして回っているのです。
私たちの存在だってそうです。地球に生まれてい生きている以上、変えられない現実です。やわらかなイラストとなのに、とても考えさせられる内容です。
いずれ壊れたり、失くなったりしても、その過程は大事にしたいな、と思わせてくれます。作る過程が大事であり、誰と作るかも大事。
人生はすべて物語で、私たちはその物語の途中でどんなモノを作って、どんなモノを壊して、笑ったり泣いたりして。
みんなそうやって生きているんです。
メメンとモリときたないゆきだるま
雪だるまの物語です。冬のあいだ雪が降ったときだけに作られる雪だるま。すぐに溶けてなくなっちゃう雪だるま。
子どもたちが作ってもすぐに興味がなくなって、離れていっちゃうんだ。
そんな雪だるまに意思があって人間みたいに動けたらどんなことをするのかな?という話です。
雪だるまは、どんな景色が見たいんだろう、どんなことがしたいんだろう?
日頃、雪だるまの気持ちになることなんてないけれど、雪だるまにも気持ちがあって、私たちをどう見ているのか、考えたら嬉しくなったり悲しくなったりするものです。
メメンとモリとつまんないえいが
つまらない映画を見ると、時間を無駄にしたと思うものです。
でも私たちは損とか得とか生きているんだっけ?たぶん違うよね、という話。
どんなことをしても自由だし、楽しむために生きているわけではないよね。
私たちって何のために生きているんだろう?
参考:メメンとモリ
メメンとモリ|口コミ
X(Twitter)での「メメンとモリ」の口コミを見てみましょう!
「メメンとモリ」 いい!すごくいい!!
実はすごく深いのに、独特の雰囲気で、ザワザワする心をほっこり平和にしてくれる。 何のために生きてるかわからなかったあの頃の自分が読んでたら救われただろうな。 立体感のある装丁もステキです。 何度も読みたい。
ヨシタケシンスケさんのメメンとモリ。何のために生きてるのかなとか、このままでいいんだろうかなんてぼんやりとでも思ったことのある方にオススメのお話。楽しい絵と文章で気持ちがとても楽になりましたし、途中ウルっときてしまいました。
ヨシタケシンスケさん 死ぬっていうよりも、 生きるって何を視点にする、メメンとモリ。
ヨシタケシンスケさんは大好きな作家さん。これ読んだらいい意味でいろんなことがどうでも良くなったというか…視界がものすごいクリアになる感覚になりました。10分あれば読めるけど事ある毎に読み返したいな
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メメンとモリ【感想】|まとめ
ヨシタケシンスケさんの「メメンとモリ」を紹介しました。
絵本ですが、大人も楽しめる作品です。絵本を通して考えさせられます。一方で、むずかしく考えるのではなく、気楽に生きていこう!と思える作品です。
むずかしいテーマなのに、重くなく「人生ってそんなもんかな?」と感じられます。
ただ、この物語をどのように解釈して、子どもに伝えるのかは、むずかしいと感じました。それは人それぞれ考えていることが違うからです。この絵本を読んでどう思うかは人それぞれです。
私なら、子どもの人生は子どものものだし、私の人生は私のもの。だから自由に考えていいんだよ、と言うかもしれません。
考えさせられ、道徳にもなる絵本です。ぜひ絵本をみてください。
参考:メメンとモリ
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