- 書籍「この夏の星を見る」の感想・書評が知りたい
辻村深月さんの「この夏の星を見る」。コロナ禍の青春物語です。
亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。
Amazonより引用
コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。
真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。
旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。
コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。
「この夏の星を見る」を紹介します。
参考:この夏の星を見る
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この夏の星を見る|作者:辻村 深月
2004年「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞しsデビュー。そこから数々の賞を受賞しています。
- 2004年 - 『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞受賞。
- 2006年 - 『凍りのくじら』で第27回吉川英治文学新人賞候補。
- 2007年 - 『ぼくのメジャースプーン』で第60回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補。
- 2008年 - 『名前探しの放課後』で第29回吉川英治文学新人賞候補。
- 2009年 - 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』で第142回直木三十五賞候補。
- 2010年 - 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』で第31回吉川英治文学新人賞候補。
- 2011年
- 2012年
- 『オーダーメイド殺人クラブ』で第25回山本周五郎賞候補。
- 『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞受賞。
- 2014年 - 『島はぼくらと』で第11回本屋大賞候補。
- 2015年 - 『ハケンアニメ!』で第12回本屋大賞候補。
- 2016年 - 『朝が来る』で第13回本屋大賞候補。
- 2018年 - 『かがみの孤城』で第15回本屋大賞受賞。
- 2019年 - 『傲慢と善良』で第7回ブクログ大賞(小説部門)受賞。
wikipediaより
この夏の星を見る|あらすじ
2020年にコロナが流行り、様々な活動が制限された。それは一部ではなく世界的に。
日本も例外ではなく、学校や部活でも人との関わりが変化していた。部活の大会はほとんど中止になり、マスクをつけるのは当たり前。今までと何もかもが違う。
そんな世界で高校や中学の生徒の青春を描いた物語。
舞台はひとつではなく、茨城、渋谷、長崎の各学校の生徒だ。
- 茨城 砂浦第三高校
- 溪本亜紗(たにもとあさ)天文部
- 飯塚凛久(いいづかりく)天文部
- 山崎晴菜(やまざきはるな)天文部部長
- 綿引邦弘(わたびきくにひろ)天文部顧問
- 渋谷 ひばり森中学校
- 安藤真宙(あんどうまひろ)中学1年生。学年に1人の男子の子
- 中井天音(なかいあまね)理科部。真宙のクラスメイト
- 森村尚哉(もりむらなおや)理科部顧問
- 柳数生(やなぎかずみ)真宙の友人。5歳年上
- 長崎県五島列島 泉水高校
- 佐々野円華(ささのまどか)吹奏楽部
- 武藤柊(むとうしゅう)野球部
- 小山友悟(こやまゆうご)弓道部
- 福田小春(ふくだこはる)円華の幼馴染
- 輿凌士(こしりょうじ)武藤と小山の友達
コロナにより亜紗の高校でも部活や合宿が次々中止になっていた。それでも「スターキャッチコンテスト」を開催できないか考えていた。「スターキャッチコンテスト」は望遠鏡で星を捉えるスピードを競うものだ。
真宙は新入生が27人のひばり森中学に入学したが、男子が自分だけであることにショックを受け、コロナが続けばいいと思っていた。
円華は長崎の五島列島にある旅館の娘だ。吹奏楽部だが、コロナにより思うように活動ができなくなっていた。さらに旅館には県外から泊まりにくる人もいて、周りからあまり良く思われていなかった。
コロナでなければ何ともないことなのに、コロナ禍というだけで人が集まる場所、そこに関わる人が避けられていた。それにより円華は幼馴染の小春とも距離を置かれてしまう。
コロナにより様々な学校で変化が起きていた。
各々の生活が変わり、次第に夜空に興味を持ち出す。円華は小山、福田と天文台にいくことになったことがキッカケだ。
スターキャッチコンテストをリモートで開催できないかという話になる。そこで茨城、渋谷、長崎の学校がつながる。
リモート会議で話し合いをしながら内容を詰めていく。リモートでやるなら各地で天気が良い日を選ばなくちゃ!とか、東京でも星って見えるの?とか。
そこから望遠鏡をつくったり、覗き方を知ったり。スターキャッチコンテストは無事に開催されるのか、リモートでもできるのか、詳細は本書をお読みください。
参考:この夏の星を見る
この夏の星を見る|感想
学生がどのようにコロナ禍を過ごしていたのか、各キャラクターの心情が丁寧に描かれていた。コロナになってもできることもあれば、制限によりできないこともある。
今までの友達関係が変わってしまうこともあるし、コロナにより新しい人間関係ができることもある。どちらが良いとか悪いではなく、その状況をどのように感じて、どのような行動をするのか、一人ひとりが考えなくてはならない。
自分が学生だったらどのように過ごしただろうと考えた。スターキャッチコンテストのような青春を探せたか分からない。もしかしたらつまらない日常を繰り返していたかもしれない。
でも本心ではコロナ禍でも楽しいことをしたいと思っていただろう。コロナ禍に何かできた人、できなかった人いると思うけど、ひとつの青春としてワクワクする体験をさせてくれた一冊だった。
参考:この夏の星を見る
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