次の方を対象にしています!
- 書籍「思考の質を高める 構造を読み解く力」の内容が知りたい
- 読解力を高めたい人
- 小説などで登場人物の心情を理解したい
「思考の質を高める 構造を読み解く力」を参考にお伝えします。
私たちは普段から文章に触れています。新聞やニュースサイト、SNS、文章はありふれています。文章を何も目にしない日はないでしょう。
そんな身近にある文章ですが、正しく読めているでしょうか。近年では文章を正しく読めない人が増えていると言います。読み飛ばしや都合の良い解釈が一因でもあります。
どのように文章を理解していければいいのかを解説します。
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思考の質を高める 構造を読み解く力 要約|著者:川村有希絵
著者である川村有希絵さんは、慶應義塾女子高等学校、東京大学法学部卒業後、ボストン コンサルティング グループに入社。ノースウェスタン大学ケロッグスクールオブマネジメントにてMBA取得。長期に渡り、様々な企業のコンサルティングに携わる。
その後、コギト・エデュケーション・アンド・マネジメントを創業し、「構造学習」をベースにした言語教育を研究、展開しながら、グロービス経営大学院においてもクリティカルシンキング、マーケティング科目を担当。2021年、東京大学教育学部 教育実践・政策学コースに学士入学。
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思考の質を高める 構造を読み解く力 要約|構造読解力とは何か?
私は文章を読んだり、人の話を聞いても頭に入ってこないときがあります。なぜなのか考えてみると、文の全体像を理解できていないのと、全体からの構造を理解できていないの2つがあると思いました。
森を見ずに木や枝葉の部分だけ見ても理解できるわけがありません。それなのに、なんとなく話を聞いたから、文章を読んだからという理由で頭に入っていないにも関わらず理解した気になっているのです。
この状態を脱却するために本書を手に取りました。文章の構造を理解できれば、難解な本でも理解できるようになるのではないか?という期待もあります。
本書を読んで得たことは「構造化することは必要だけど、それには訓練が必要であること」。本を読んで知識は手に入っても、それを実際に活かせるかは自分が訓練できるかに寄ります。
それでも構造読解力を上げるために取り組むことにしました。
考えてみて欲しいのですが、どんな仕事でも学校でも私たちはコミュニケーションによって成り立っています。相手の言っていることを理解し、意味を汲み取れなければ円滑なコミュニケーションは難しいでしょう。学校での発表、スピーチ、論文、プレゼンテーション、SNSでの発信、近所付き合い、友だちとの会話、いろいろな場所は言葉は必要とされます。
文章の構造を理解し、どんな人にも伝わりやすくなったら違う世界が見えるかもしれません。文章を構造化できると「相手の言っていることを理解できる」の他に「自分が構造的に文章を組み立てられる」ができるようになります。これにより聞くだけでなく、話す、文章を作成する力も身につくのです。
もうひとつ本書で大事な要素がありました。それは「自分で思考できるようになること」です。本をただなんとなく読むのではなく、それを読んで「あなたならどう考える?」「著者はどういう気持ちでこの文章を書いた?」というのを常に考えるのです。
なぜ自分で考えることが大事なのか、それは現代がVUCAの時代と呼ばれているからです。VUCAは、ビジネス用語としてよく使われる略語で、以下の単語の頭文字をとったものです。
- Volatility(不安定性)
- Uncertainty(不確実性)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧さ)
この用語は、ビジネスや組織の環境が変化し、複雑で不確実であることを表現するために使用されます。VUCA環境は、急速に変化する市場、テクノロジー、社会的・政治的変化などによって特徴づけられます。どのような事が起こるか分からない時代です。Amazonによってネットショッピングが復旧し、iPhoneによって電話やインターネット、SNSがいつでも触れるようになりました。さらにChatGPTにより文章を生成できるAIまで登場しました。これらにより生まれた仕事もあれば、失った仕事もあります。
何がヒットして、どのように時代が変わっていくのか分かりにくくなっているのです。つまり複雑で不確実なのが現代です。この時代で生き抜くには「自分で考え、答えを出す力」が必要になります。文章を読み解く力を手に入れれば、この力も自ずと身についていきます。
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思考の質を高める 構造を読み解く力 要約|構造読解力を鍛えるためには?
構造読解力を高めるには訓練しかありません。今日、明日で身につくものではないことを覚えておきましょう。
桃太郎を構造で考えてみます。物語は次のものです。
- 鬼が悪さをしている
- おじいさんとおばあさんは太刀打ちできない
- 大きな桃が川から流れてくる
- 家に持ち帰り桃を割ると、桃太郎が生まれる
- 桃太郎は鬼退治にでかける
- 道中でキジ、サル、イヌを仲間にする
- 鬼ヶ島で鬼を倒す
まずテーマを考えます。「鬼退治」がテーマであることが分かります。
物語をさらに整理してみます。
- 鬼が悪さをしている → 悪いことをする人はどこにでもいる
- おじいさんとおばあさんは太刀打ちできない → 鬼を憎む
- 大きな桃が川から流れてくる
- 家に持ち帰り桃を割ると、桃太郎が生まれる
- 桃太郎は鬼退治にでかける → 悪いことをする人に立ち向かう人はいる
- 道中でキジ、サル、イヌを仲間にする → 鬼退治は1人ではできないかもしれない。だけど仲間がいればできる可能性が高まる
- 鬼ヶ島で鬼を倒す → 悪いことする人は懲らしめられる
「なぜ鬼は退治される必要があったのか?」と言えば「鬼が悪いことをしているため」です。鬼が悪さをしなければ困らないので退治する必要がありませんでした。そうなると「鬼」である必要もなく「悪いことをする人は退治される」が結論(伝えたいこと)になります。
しかし、これはあくまで私が考えた答えであり「正解」ではありません。自分で考えて新しい答えを見つけるのも楽しいかもしれません。人によっては結論は「仲間と一緒に目的を達成すること」「仲間の大切さ」などもありえるでしょう。
自分がどのように文章を捉えて、どのように落とし込んでいくのかが重要です。
もうひとつ大事なのは、物語のキャラクターの気持ちになってみることです。鬼退治にいくときに桃太郎はどのように考えてたのでしょうか。「おじいさんとおばあさんが苦しめられている姿はもう見たくない!」「平和に暮らしたいから、それを脅かす鬼は許せない!」など色々あると思います。さらに主人公だけでなく脇役の気持ちも考えてみると効果的です。
伝えるときは、「一番伝えたいことは何か?」「どのような順番で伝えると伝わるか」を考えてみましょう。これを図にしても良いでしょう。構造化できるはずです。
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思考の質を高める 構造を読み解く力 要約|構造読解力のまとめ
相手が一番伝えたいことは何かを考え、要点をまとめていきます。その上で、要素をグループ化や図化できるとさらに良いでしょう。
自分なりに構造化することで全体が見え、何が言いたいのか分かるようになります。それは相手の話を理解するだけでなく、自分が文章を組み立てることきにも役立つことが分かりました。
ここだけは伝えきれないことがたくさんあるので、詳細は書籍をお読みください。
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