- 書籍「この本を盗む者は」の感想・書評が知りたい
深緑 野分さんの「この本を盗む者は」。2021年本屋大賞ノミネート作品。「キノベス!2021」第3位。
ファンタジー作品が好きな人におすすめです。
「ああ、読まなければよかった! これだから本は嫌いなのに!」
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、父の代わりに館を訪れていた深冬は残されたメッセージを目にする。
“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”
本の呪いが発動し、街は侵食されるように物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り世界が元に戻らないと知った深冬は、探偵が銃を手に陰謀に挑む話や、銀色の巨大な獣を巡る話など、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて――。「呪われて、読む。そして書く――私たちは!」
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「この本を盗む者は」を紹介します。
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この本を盗む者は|作者:深緑 野分
神奈川県厚木市生まれ。神奈川県立海老名高等学校卒業。パート書店員だったが、専業作家に転向。日本推理作家協会会員。
- 2010年、短編「オーブランの少女」で東京創元社主催の第7回ミステリーズ!新人賞(選考委員:桜庭一樹、辻真先、貫井徳郎)で佳作に入選し、作家デビュー(明神しじま「商人の空誓文」が同時入選。受賞は、美輪和音「強欲な羊」)。
- 2013年、同社より、短編集『オーブランの少女』が刊行され、単行本デビュー。同年、2013年度 AXNミステリー 闘うベストテン第6位に、『オーブランの少女』がランクインした。2014年、闘うベストテン場外乱闘篇 ROUND2 国内篇第9位に、同作がランクインした。
- 2016年、『戦場のコックたち』で第154回直木三十五賞候補[8]、第18回大藪春彦賞候補、2016年本屋大賞第7位。
- 2017年、第66回神奈川文化賞未来賞(奨励賞)。
- 2019年、『ベルリンは晴れているか』で第160回直木三十五賞候補、第21回大藪春彦賞候補、2019年本屋大賞第3位、第9回Twitter文学賞国内編第1位に輝く。
- 2021年、『この本を盗む者は』本屋大賞ノミネート。
wikipediaより
この本を盗む者は|あらすじ
本の町「読長町」が本作品の舞台。町には巨大な書庫「御倉館(みくらかん)」があった。御倉館には書籍が保管されている。
御倉館の管理人をしている「あゆむ」その娘の「御倉深冬(みくらみふゆ)」が主人公だ。本の町に生まれ育った彼女は本があまり好きではない。
御倉館は昔、本が盗まれたことがあり、それ以来盗まれてないように全ての本に「呪い」がかかっている。
そんなことを知らず1冊の本が盗まれてしまう。「ブックカース」と呼ばれる呪いが発動し、たまたま御倉館にいた深冬は本の世界に吸い込まれてしまう。
本の中の世界には「読長町の人」がいた。しかし、話しかけても深冬のことを知らない素振りだ。
本の登場人物を演じているだけで、それ以外のことは分からないらしい。
唯一、深冬のことを認識できる真白(ましろ)と出会う。不思議な子でつかみどろこがないが、見方らしい。
深冬は本の中で、本を盗んだ者を探そうとする。それから「本を盗んだ者」と「盗んだ本」を見つければ元の世界に戻れることが分かる。
そこから「なぜ呪いがかかったのか?」「真白は何者なのか?」謎が次々と湧き上がる。
なんども本の中を行き来する内に分かってくる真実。
御倉館の背景、自分は何者なのか、すべてが解き明かされていく。
この本を盗む者は|感想・レビュー
タイトルから想像できない、壮大なファンタジー。1つの町(読長町)が舞台になっているのが良い。町の規模で物語が展開されていく。
最初は分からないことだらけだが、読み進めるうちに謎が解明していく。世界観のある小説の中に何度も紛れ込むので短編のようでもある。
映画でも小説でもファンタジーが好きな人にはオススメです。
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