【要約】「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか｜本の紹介・あらすじ・書評・感想・レビュー・まとめ

次の方を対象にしています。

書籍 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか の内容が知りたい
話の内容を自分で考える力が欲しい
インプットだけでなくアウトプット方法が知りたい

書籍 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか を紹介します。本やドラマ、映画、ニュースなど世の中は情報で溢れています。そこからインプットした内容を自分なりに解釈して語れるようになる、その方法が学べる本になっています。

「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説！
Amazonより引用

それでは「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか を紹介します。

「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか（新潮新書） [ 三宅香帆 ]

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参考：「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか

「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか【要約】｜書籍の目次

Amazon商品欄より引用。

第一部　技術解説編
１　話が面白いという最強のスキルについて
２　味わった作品を上手く「料理」してネタにする
３　具体例でわかる！　物語鑑賞「五つの技術」
４　「鑑賞ノート」をつけてみよう
５　読解力があればコミュニケーション上手になれる
第二部　応用実践編
１〈比較〉ほかの作品と比べる
２〈抽象〉テーマを言葉にする
３〈発見〉書かれていないものを見つける
４〈流行〉時代の共通点として語る
５〈不易〉普遍的なテーマとして語る

「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか【要約】｜第一部　技術解説編。まとめ

書籍の内容を私なりに解釈してお伝えします。実際の内容は 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか を読んでください。

「話が面白い人」とはどんな人でしょうか？その答えのひとつは、「インプットした内容を面白く語れる人」だと言われています。

私たちは日々、テレビや本、インターネットなどから膨大な情報を浴びています。むしろ、情報が多すぎる時代と言ってもいいかもしれません。

そんな中で、ただ「面白いな」「楽しそうだな」と思って終わらせてしまってはいないでしょうか？それでは、せっかくのインプットが自分の血肉にならず、ただ“流れていった情報”で終わってしまいます。

本当に大事なのは、そこからどう“料理”するかです。

インプットしたことを自分の中で消化し、咀嚼して、語れるようにする。その過程を経てはじめて、インプットが「自分のネタ」に昇格するのです。

では、どうすれば情報を“面白く話せるネタ”に変えられるのでしょうか？そのために必要なのが、次の5つだと言います。

比較：他の作品と比べる
抽象：テーマを言葉にする
発見：書かれていないものを見つける
流行：時代の共通点として語る
不易：普遍的なテーマとして語る

この5つを考えることでネタになります。

「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか【要約】｜5つの技術で考える

「ドラえもん」をテーマに考えてみます。本に書かれていた方法を元に私が考えた内容です。本書にはさまざまな作品について、どのように読んだかが書かれています。その作品を知っていても知らなくても、理解できる書き方になっているのは流石だと感じました。

それでは「ドラえもん」について考えてみます。

1. 比較：他の作品と比べる

アンパンマンは直接的に人を手助けしますが、ドラえもんは戦わずに「道具」を使ってサポートする
「家庭教師」や「お兄ちゃん」のようなポジションでのび太を導く

2. 抽象：テーマを言葉にする

サポートはするけど、実際に行動するのは自分自身
弱さを抱えたままでも生きていける
道具は素晴らしいが、使い方次第で良くも悪くもなる

3. 発見：書かれていないものを見つける

未来は明るいとされている。より便利になり、より快適になった未来が描かれいて、戦争や社会問題は描かれていない。これは子どもに夢の将来像を見せるためと考えられる

4. 流行：時代の共通点として語る

ドラえもんが生まれた1970年頃、日本は高度経済成長で「科学技術が未来を変える」という期待感が非常に大きかった時代
空を飛ぶ道具やタイムマシンなど、当時の「未来観」を子どもたちにわかりやすく具現化した存在がドラえもんであり、ドラえもんの道具だと考える
テレビが普及し、家庭で「未来」を夢想できる文化が広がった時代背景と強く結びつく

5. 不易：普遍的なテーマとして語る

未来の道具がどれだけ便利でも、人間の弱さやドジさはなくならない
「友情」「努力」「やさしさ」といった普遍的なテーマがドラえもんの根底にある
のび太のように弱くても、支えてくれる存在がいるから前に進める

こうして考えてみると、ただインプットするだけではなく、今までと違った形で言語化できること自体が面白いですよね。

情報をそのまま受け取って終わりにするのではなく、そこから考えを深める手段として、著者が提案する「比較・抽象・発見・流行・不易」という5つの型はとても有効だと感じました。

実は、こうした「型」があることで、思考はぐっと進めやすくなります。

何もないところから「ドラえもんを深く考えてみて！」と言われても、どこから手をつけていいのか戸惑ってしまうでしょう。

でも、たとえば「他の作品と比較してみる」という型を使えば、「ドラえもん」と「アンパンマン」はどこが似ていて、どこが違うのか？と、自然に考えを広げていけます。このように、型が思考の“足場”となり、インプットを自分の言葉で語れるアウトプットへと変えていくことができるのです。

この本の魅力は、単に知識を増やすだけでなく、「読んだあと、どう考えればよいか？」という“考えるための方法”を教えてくれるところにあると思いました。

最初は慣れないかもしれませんが、本を読んだり映画を観たあとに「ふーん」で終わらせず、ぜひこの5つの型「比較・抽象・発見・流行・不易」を使ってメモを取ってみることをおすすめします。

実際、この書籍でも「鑑賞ノート」という形で、印象に残ったシーンを思い出しながら比較したり、抽象化したりして感想を書き出す方法が紹介されています。

続けていくうちに、考えが整理されていったり、自分なりの共通点やパターンを発見できたりするはずです。

そして何より、それが「インプットを自分のものにする面白さ」につながるのです。

まずは言語化してみるところからです。頭の中で整理されれば、それを面白く話すこともできるのではないかと思いました。

私が書籍を読んで感じことを中心にまとめました。書籍にはもっとたくさんの情報、筆者の考えが書かれているので気になる方は書籍（「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか ）をお読みください。