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優秀な似た人を集めるよりも、多様な人を集めた方が良い結果がでる。
優秀な人を集めた方が良いチーム・グループ・組織になると考えられているが、そうではない。必要なのは多様性だ。
なぜ多様性が必要なのか、「多様性の科学」を参考にお伝えします。
イノベーションは多様性から生まれる。
参考:多様性の科学
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多様性の科学。要約|画一的集団の「死角」。まとめ
世の中には「後知恵バイアス」がある。最初は「◯◯は起きない!」と言っていた人が、実際に事が起きてしまったあとに「私は◯◯が起きると思っていた」「予測可能だった」と結果がでたあとで、そちらに意見を合わせてしまう。しっかりと情報を整理した上で真実を確認したいところだ。
9.11の事件が起きた際に「情報機関が明らかな兆候を見逃した」という意見もあれば「CIAは考える限りの行動を取った」という意見もあった。しかし、どちらも間違っていると考えた人ほとんどいなかった。
多様性の観点ではCIAに多様性はなかったといえる。CIAは同じような人を採用していた。白人、男性、アングロサクソン系、プロテスタントの同類を好んだ。画一性(同じようなモノを揃える)になっていた。これには問題がある、どんなに優秀な人が集まったとしても考えが似通ってしまう。重要なミスに気づけない可能性があるのだ。
何かの問題を解決しようとするときに重要なのは正しく考えることであり、人と違った考えをすることではない。異なる考えが必要なのは、まわりが間違っているときだけだ。そう思っている人が多い。しかし、こうした考えが間違えなのだ。
一筋縄ではいかない問題を解決するときは正しい考えばかりではなく「違う考え」も必要だ。複雑な物事を考えるときは一歩下がって、違う視点が見るのが大切。
最近は個人に焦点を絞った本が多い。しかし、個人ばかり見ていると全体を見失ってしまう。「全体は部分の総和に勝る」とアリストテレスも言っている。
特許や論文も個人よりもチームの方が圧倒的に数が多い、様々な考えを持つ人が協力することでたくさんの成果を出してきた証である。チームや集団で欠かせないのが多様性だ。
性別・人種・年齢などは「人工統計学的多様性」と呼ばれ、ものの見方や考え方が異なるのを「認知的多様性」という。
人工統計学的多様性が高いと、認知的多様性も高くなる。背景が事なれば考え方も変わる。
視点が多様化すれば難題もクリアできる。
腫瘍に放射線を一度当てれば破壊することができる。しかし、途中の細胞も壊してしまう。どうすればいいのか?視点を変えて、一度ではなく、複数箇所に分散して放射線を腫瘍に向けて当てることで途中の細胞を傷つけず腫瘍だけ破壊できる。
私たちは無自覚にバイアスがかかっている。相手にプレゼントを送るとき「自分がもらったら嬉しいもの」を基準にして選んでしまう、相手はそれを欲しくないのにだ。多角的な視点をもっていれば盲点も少なくなる。
同じような人の集団は、パフォーマンスも低く盲点も共有しがちである。同じような考えをするために大きなミスに気づかない可能性がある。
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多様性の科学。要約|クローン対反対者。まとめ
多様性の基本コンセプト。次の長方形は、概念や知識を表す領域。問題解決のための知識や視点、経験が詰まっている。これを問題空間と言う。その中に人が入ると次の状態になる。
有能なAさんによりシンプルな問題であれば解決できる。
次はどうだろうか?
Aさんに加えて優秀なB〜Eさんが加わった。しかし、知識が画一的である。優秀ではあるが、思考や視点が似通っている。これを無知な集団(クローン集団)と呼ぶ。
考え方が同じなので、同じような意見を持つ。「あの人の意見と同じだから正しいのだ」と勘違いしてしまう可能性が高い。
このように全く別の領域のスペシャリストが集まることで多様性が生まれる。賢い集団(反逆者の集団)と呼ぶ。自分がどの領域をカバーでき、他の人がどの領域にいるのか一歩下がって全体を見渡す。なるべく領域が重ならないよう、多様性が生まれるようにした方が盲目を防げる。
たとえば、10人1グループとして1人10個のアイデア出しをしたときに、無知な集団(クローン集団)は似た考えのため全部で10個のアイデアに集約されてしまうかもしれない。一方、賢い集団(反逆者の集団)は100個のアイデアが出る可能性がある。
しかし、多様性があれば良いわけでもない。次の例を見て欲しい。
問題空間の中から外れた人を集めても意味がない。これを多様性はあるが無知な集団(根拠のない人選)と呼ぶ。
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多様性の科学。要約|不均等なコミュニケーション。まとめ
地位の高いプロジェクトリーダーの方が失敗する確率が高い。これはリーダーが部下のデータを却下し、自分の意見を押し付けるためだ。自分が一番わかっていると信じているせいで、会議では他の人の意見がでなくなる。
実際に、燃料がつきようとしている飛行機で、副操縦士はそれに気づいていたが、機長に意見できず取り返しのつかない事件が起きたことがある。
多様性のあるチームでも支配的なリーダーがいると多様性が失われてしまう。
団結力はチームに必要だ。しかし、それだけでは足りない。多様な視点や意見が押しつぶされている限り、適切な意思決定はされない。
それがときに重大なミスにつながる。
一般的に4人のグループなら、そのうち2人の会話が62%になる。6人のグループなら3人で70%。つまり人数が多くなるにつれて会話をする中心人物が限られていく傾向がある。
これを踏まえると人数の多い会議ほど機能不全になる。問題は多様性があるのに、支配的なリーダーのせいで多様性が失われていることだ。
Googleの失敗
Gooleは以前、管理職を廃止した。完全にフラットな組織を作ろうとしたのだ。しかし、結果は惨敗。
ヒエラルキーがないことで、組織はまとまらなかった。結局「管理職は必要である」という結論になった。
そして分かったことはヒエラルキーで大事なのは支配的なリーダーではなく、わまりからの尊敬によって成り立つリーダーだ。
人を助けることで自分もプラスになる「プラスサム」状態となる。(全員が得をする状態)
これに対して支配的なリーダーは「ゼロサム」だ。自分が得をする代わりに誰が犠牲になっている。また支配的なリーダーのいるヒエラルキーは大惨事を招く確率が高いことも分かっている。
尊敬できるリーダーがいるヒエラルキーで多様性があるのが理想である。
尊敬できるリーダーがいる環境では「心理的安全性の高い」ことが多い。
「心理的安全性が高い」とは誰でも気兼ねなく意見を言える環境。お互いにゴールを目指して反対意見も言える状態である。心理的安全性があれば意見を言っても咎められないし、より良い方向に向かってチームで進められるのである。
意見を言いやすい仕組みとして、2つある。1つ目は地位の高い人の意見は最後に言うようにすることだ。最後にすることで全員の意見を聞くことができる。2つ目はブレインライティングという意見を紙に書き出し、誰の意見が分からないようにして議論する方法だ。
多様性の科学。要約|イノベーション。まとめ
イノベーションには2つの種類がある。1つは、特定の方向に向かって1歩ずつ前進するタイプのイノベーション。ダイソン(掃除機)のように粘り強く改良を加え、段階的にアイデアを深めていく方法。もう1つは、融合のイノベーション。すでにあるモノを組み合わせることで新しい価値を生み出すもの。たとえば、スーツケースと車輪を組み合わせてキャスター付きのスーツケースにする。
現代では融合のイノベーションの割合が大きくなっている。融合のイノベーションは多様性に似ている。違うものと違うものをかけ合わせることで新しい価値を生む。
心理学者は「概念的距離」という表現を使う。1つの問題に没頭していると細部にとりこまれていき、そこに居る方が楽になる。しかし、その枠組みから離れて距離をとると新たな視点が生まれる。気づかなかったことに気づく、これは芸術でも使われている方法だ。
当事者でありながら第三者の視点で物事を見るのが大切である。
新しい気付きを得るために前提をなくしてみるのも手だ。たとえば、タクシー会社の前提は「タクシー会社にタクシーがある」。前提をなくして「タクシー会社にタクシーがない」と考えてみる。Uberがまさにタクシーを持たずにタクシーの代わりになるサービスをしている。
多様性の科学。要約|エコーチェンバー現象。まとめ
人数の少ない学校では多様性が生まれやすく、人数の多い学校では多様性が生まれにくい。なぜか?
人数が少ない場合、ほとんどの人と関われる。しかし、人数が多くなると様々な人はいるが、その中から自分と合う人・似た人を探してしまう。結果として多様性がなくなってしまうのだ。
色んな人が参加するパーティーでも一緒だ。結局、顔見知りの人と話してしまいネットワークが広がらない。
これは現代社会の特徴の1つあり「エコーチェンバー現象」である。エコーチェンバーは同じ意見のもの同士でコミュニケーションをし、特定の信念が強化されることだ。
これにより現実を歪めてしまう可能性がある。周りにいる人の意見が、その他全員と意見と勘違いしてしまう。
たとえば「◯◯は悪だ」と自分の周りだけが言っていたにも関わらず、それが世の中全体の意見であるように受け取ってしまうのだ。
人が何かを信じるときに必要なのは「信頼」だ。一般人の言うことは信じないが、医者や教師の言うことならそのまま受け取る人もいるだろう。
自分の信頼する人にフェイクニュースを流す人が何人もいたらどうだろうか。信じてしまう可能性が高い。世の中的にはフェイクニュースとされていても自分の周りだけはそれが真実のように扱われてしまうのだ。
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多様性の科学。要約|平均値の落とし穴。まとめ
空軍機で事故が多発していた。原因はコックピットの設計にあった。
コックピットは、様々なパイロットの平均値から設計を行っていた。しかし、この「平均値」に問題があったのだ。
実際のパイロットから測った平均値にも関わらず、平均値に当てはまるパイロットは1人もいなかった。ひとりひとり体型が違うので当たり前といえば当たり前だ。
この事実に気づき、コックピットをその人の体型に合わせて変えられるようにしたことで安全性が大幅に向上した。
コックピットに関わらず、私たちの周りでは様々なものが平準化している。多様性が失われている可能性がある。
離職率
ある離職率を調べた結果では、FixreFox、Chrome、Internet Explorer、Safariのうち、FireFox、Chromeを使う人の方が勤続年数が15%ながく、欠勤日数も19%少ないことが分かった。
ポイントは、Internet Explorer、Safariは最初からインストールされているブラウザで、FireFox、Chromeは自分で選んでインストールしたものだ。あるがままを受け入れる人がいる一方、世界は帰らえるものだと思っている人もいる。この差である。
柔軟な方が多様性を活かせる。
フィンランドの宿題
フィンランドでは、宿題を出すときにレベルの違う宿題を用意している。これにより生徒は自分にあったゴールを目指せる。「差異化」とも呼ばれる。
多様性の科学。要約|対局を見る。まとめ
人類は、優れた知恵やアイデアが、大きな脳をもたらし、それにより、あらゆる場所で繁栄できた。
人類の最初は集団で暮らしたことにより、学習が進んだと考えられる。1人ではできなかったことが、複数にあつまることで知恵やアイデアが生まれできるようになったのだ。
まさに多様性の力である。その知恵は代々受け継がれていき、現在の私たちにまで継承されている。それにより発展してきた。
日常に多様性を取り込む
- 無意識のバイアスを取り除く
- 自分が気づかないうちに持っている偏見や固定概念
- オーケストラの試験で、演奏だけを聞いて合否を判定する仕組みにしたら、女性の合格率が格段に上がった(それまで合格者はほとんどが男性だった)
- 陰の理事会
- 年功序列の壁を無視して、若い社員でも上層部に意見できるようにする
- 文化や背景が異なれば、視点も変わり、結果もかわる
- 与える姿勢
- ギバー(Giver)つまり与える人は成功を収めやすい
参考:多様性の科学
最後に本をお得に読む方法を2つ紹介します。
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