- 書籍「自転しながら公転する」の感想・書評が知りたい
山本 文緒さんの「自転しながら公転する」。で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞を受賞した作品です。
結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか
共感と絶賛の声続々! あたたかなエールが届く共感度100%小説!東京で働いていた32歳の都は実家に戻り、地元のモールで店員として働き始めるが…。
恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!
答えのない問いを生きる私たちをやさしく包む物語。
7年ぶり、待望の長篇小説
「自転しながら公転する」を紹介します。
参考:自転しながら公転する
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自転しながら公転する|作者:山本 文緒
神奈川県厚木市生まれ。神奈川県立海老名高等学校卒業。パート。大学時代は落語研究会に所属していた。
卒業後、OL生活を経て1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞し、少女小説家としてデビュー。その後の1992年、『パイナップルの彼方』を皮切りに一般の小説へと方向性をシフトした。
1999年、『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2000年には『プラナリア』で第124回直木賞を受賞。2021年、7年ぶりに執筆した小説『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞を受賞。
Wikipediaより
自転しながら公転する|あらすじ
主人公は、与野 都(よの みやこ)32歳。都内のアパレルショップで働いていたが更年期障害である母親の介護のため実家(茨城県牛久市)に帰ってきていた。
牛久にあるアウトレットモールで、アパレルショップの契約社員として働く日々。休みの日は母親の病院の付き添いがある。1人暮らしをしたいと思っていはあるが母の介護もあるため実家から離れられない。また契約社員で金銭的にも余裕があるわけではない。
周りの友達は結婚していく中、都は将来に不安を感じていた。
ある日、仕事帰りに車が故障して都は帰れなくなっていた。そこで、たまたま助けてくれたのは、同じアウトレットモール内にある回転寿司屋で働く羽島貫一(はしま かんいち)である。貫一は中卒で、地元のヤンキーという印象だ。そんな貫一だがボランティアをしたり、他人を助けるような優しさがある。
そのあと2人は付き合うことになるのだが、都の心配は解消されない。
貫一は回転寿司のアルバイト、都は契約社員。本当にこの先もやっていけるのだろうか。「私はこの人と結婚したいのだろうか?」と考え始める。
自分の家族、将来のこと、仕事のこと。どれも重要であり、都は頭を悩ませていた。どんなことを考え、どんな未来を切り開いていくのか。
結末は本書をお読みください。
自転しながら公転する|感想・レビュー
どこにでもいる30代。だからこそ共感できる部分が多い作品だと思う。家族、将来、仕事、このことで悩まない人はいないのではないだろうか。
未来に向かっていく途中で、変化が起こり、いざこざもあれば、喜びもあるのが人生だ。問題をスルーできれば良いのだけれど、家族、将来、仕事は人生にずっと付いてくる。切っても切り離せないのだ。
自転しながら公転するとは、自分と他者の関係のことだと考える。自分でも悩み考えながら、いろんな人の周りをまわっている。今もこれからも。
日々悶々と過ごしている人に読んでもらいたい一冊。
参考:自転しながら公転する
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