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- 書籍「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」の書評が知りたい
- 多様性について学びたい
著者のブレイディみかこさん(日本人)と旦那のアイルランド人である息子の話です。
英国で暮らしていく中で出会う様々な多様性。その楽しさ、苦しさ、葛藤が綴られています。
タイトルにあるイエローは日本人のことで、ホワイトはアイルランド人を指します。どちらの血も入っている息子が多様性のある社会で生活する中で、自分に対して言った言葉が「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でした。
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書評|「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」と「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」の違い
2019年に発売されベストセラーになった「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の続編が2021年に「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」というタイトルで発売されました。
一貫して「多様性」について書かれています。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」では息子がまだ幼いときの話が中心です。そこから2年たち13歳になった息子が何を考えているのか「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」で書かれています。
息子の成長を感じられるとともに多様性とは簡単なことではないとも痛感させられます。
海外の事情を知るとともに考えさせらる本です。
1冊で1つのストーリーではなく、様々なエピソードをあつめた1冊になっています。
筆者としては発売された順番ことで息子の成長を感じられるためオススメです。
一冊目の「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」では多様性について分からないことが多く、息子の戸惑いが多く書かれているように感じました。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」では13歳になったこともあり自分で考え、自分なりの答えを出せるようになっています。この成長を楽しむのも魅力のひとつです。
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書評|ブレイディみかこさんの感じる多様性
ブレイディみかこさんのwikipediaに多様性について書かれています。
英国では、保育士の資格を取得し、失業者や、低所得者が無料で子どもを預けられる託児所で働く。また、成人向けの算数教室のアシスタントを経験する。そこで経済格差を実感するとともに、算数の二ケタの計算ができない大勢の大人に接して教育格差にも驚きを感じたという。彼女はもともと「Yahoo!ニュース個人」で政治時評や、社会時評を書いており、託児所が英国の緊縮財政で潰れるのを経験し、反緊縮の考えを強く持つようになったという。
著書『子どもたちの階級闘争』では、イギリスの緊縮財政がもたらした経済格差と多様性について、託児所に集う親子らの日常を通して描いた。
その後、自身の子育てについて新潮社の雑誌『波』に月1回連載し、2019年に『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を発刊する。彼女は「多様性」について、NHKの「おはよう日本」のインタビューに対し「縦の階級の多様性も、多様性なんですよね。それは本当にそう思います。そこを忘れがちだけど、階級も多様性なんです。多様性はすごくいいことだと言うじゃないですか、一般的に。もちろん人種とか文化とか、多様性は素晴らしいことだと思うけれど、逆にみんな違ってみんないいというのは、縦の軸には当てはまらないというか、貧しくてお腹を空かしている子どもがいてもいいと、みんな違っていいんだからというのは残酷ですよね。そこは、複雑なところだけど、うまくバランスをとりながらやっていかなければいけないですね。(中略)
多様性は縦の軸も、横の軸も、多種多様な違いがあるところで生きていくと、クラゲがたくさんいる海を泳いでいるような感じで、ここに行けば、ここがぶつかるし、こんなことを言ったら、ここを怒らせるかもしれないみたいな。すごくトリッキーで大変なのですが、その中で生きていく上で人間は成長すると思うし、人間はうまくバランスを取りながらできると思うんですね。(中略)よく考えたら、多様性は何も、外国人と一緒にとかなんとかじゃなくて、もう私たちは多様性のなかで生きている。会社とかでも、いろんな考え方をする人がいるから多様性はあるはずなんですね。そのいろんな日常のシチュエーションの中でうまく立ち回っていく、うまくやっていく、いなしていくわけじゃないですか。そういうことと、そんなに違わないと思ったほうがいい。」と答えている。
このように語られています。
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書評|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー|エピソード
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」のエピソードを紹介します。
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ブレイディみかこさんの息子が通う学校には「レノン」というノンバイナリーの先生がいました。
ノンバイナリーとは、「第3の性」とも表される。男性でも女性でもない、性別に規定されない人々のことを表します。
英国では人気シンガーのサム・スミスもノンバイナリーであることを公表して大きな話題になりました。
息子の学校はLGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエッション)の教育に力を入れていて、レインボーカラーのネックストラップを下げた教員に子どもたちが相談できるようになっています。校長も自らレインボーカラーのストラップを下げて歩いている。
ノンバイナリーの先生は、担当するクラスの子どもたちに自分は男性でも女性でもないことや、生徒たちにどう呼ばれたいかを最初の授業で説明します。
代名詞を使う場合「he」や「she」を使うけれど、男性でも女性でもない場合はどうするのか?
ノンバイナリーの先生たちは「they」と呼ばれたいそうです。
「they」は複数形だけど、一人でも「they」と呼ばれたいのです。米国だとそういう人たちの代名詞「ze」「ve」っていうらしい。
時代に合わせて新しい言葉ができています。
将来的には、人と人が会うときに、自分はどの代名詞で呼ばれたいのか言い合う時代になるとノンバイナリーの先生は言っていたそうです。
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一部ですが書籍のエピソードを紹介しました。
このように多様性とは、どういうものなのか考えさせられる本になっています。
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書評|ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー|目次
参考までに目次になります。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
- 元底辺中学校への道
- 「glee/グリー」みたいな新学期
- バッドでラップなクリスマス
- スクール・ポリティクス
- 誰かの靴を履いてみること
- プールサイドのあちら側とこちら側
- ユニフォーム・ブギ
- クールなのかジャパン
- 地雷だらけの多様性ワールド
- 母ちゃんの国にて
- 未来は君らの手の中
- フォスター・チルドレンズ・ストーリー
- いじめと皆勤賞のはざま
- アイデンティティ熱のゆくえ
- 存在の耐えられない格差
- ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2
- うしろめたさのリサイクル学
- A Change is Gonna Come ――変化はやってくる――
- ノンバイナリーって何のこと?
- 授けられ、委ねられたもの
- ここだけじゃない世界
- 再び、母ちゃんの国にて
- グッド・ラックの季節
- 君たちは社会を信じられるか
- 「大選挙」の冬がやってきた
- ゆくディケイド、くるディケイド
- ネバーエンディング・ストーリー
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