
次の方を対象にしています!
- 書籍「宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない」の内容が知りたい
- リーダーになりたい人
- リーダーになることに不安がある人・リーダーだけど不安な人
誰でも「リーダーシップ」を持っています。それを発揮できるか、どうかだけなのです。
宇宙兄弟の主人公「六太(むった)」は、何をやっても出来のいい弟に越されていまいます。そんなコンプレックスを持った主人公です。
ですが、六太がいるとなぜか物事がうまくいきます。優秀でなくても「リーダーシップ」はあるのです。
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完璧なリーダーはもういらない 1章要約: どんな人でも必ずリーダーになれる。まとめ。
兄弟の場合、「兄は常に、弟の先をいっていないといけないのか?」
そんなことはありません。この「リーダー(兄)たるもの、優秀でなければならない」という考えが、未だに多くの人を苦しめています。
「リーダー = 優秀で選ばれた人」というイメージをなくしましょう。
リーダーをリーダーとたらしめるものは、リーダーシップを発揮することです。それ以上でも以下でもありません。
Want思考
リーダーシップを磨くには「〜したい(want)」を周囲に言うことからはじまります。
長時間作業したときに「ちょっと休憩しませんか?」と言う。これも立派なリーダーシップです。
常に固定された人がリーダーではなく、チーム全員がリーダーであり、状況に応じて誰かがリーダーシップを発揮するものです。
まずは日常の中で「〜したい」という感情を掘り起こしてみましょう!
「勉強しなければならない(should)」→「勉強した(want)」。shouldではなく、wantを増やしていきましょう。
リーダーの責任、フォロワーの責任
フォロワーシップは、誰かがリーダーシップを発揮したとき、別の人がそれに共感した状態です。
これは誰かに言われたわけではなく、フォロワーが自らついていくことを決めたのです。
例えば、「ホームページをリニューアルしたい」とリーダーが言い出し、他のメンバーで作業をお願いしました。ところが他のメンバーは「仕事が増えるのでやりたくない」と言いました。
これはリーダーシップを発揮して「〜したい」という状態ではなく、ただの要望になります。
つまり、リーダー、フォロワーの関係がないとチームが機能しません。
六太は主役になれない自分のことを「ホームズとワトソン君で言ったらワトソン君の方だよ」と言いました。
ですが、ワトソンのフォローによりホームズの力が発揮できるのです。リーダーシップとフォロワーシップが組み合わせることでチームが成立します。
そこに上下関係や優劣はありません。
悪意のないドリームキラー
なにかをしようとしたときに「そんなの無理だよ」「やめておきな」という人たち(ドリームキラー)がいます。
wantに共感できないけど、独自も主張もないので、議論にもなりません。
大事なのは、相手の言葉に振り回されないことです。受け流して、反論しないようにしましょう。
シェイカー
ドリームキラーとは反対に、一緒にいると頑張ろう!と思える、心揺さぶられる人たち(シェイカー)がいます。
シェイカーは身近な人でなくても大丈夫です。アーティストや芸能人など。
実は、誰もが誰かのシェイカーです。私もあなたも何かしら影響を与えています。その自覚を持ちましょう。
リーダーシップは、誰かをシェイクすることです。
宇宙兄弟では、天文学者のシャロンが六太にいろいろな影響を与えます。シェイカーの存在です。
シャロンは悩んでいる六太に「どっちがより楽しいか、で決めなさい」と言います。シャロンはこのように、六太にたくさんのヒントを与えています。
相手をコントロールしたりせず、相手の心を震わせることができるのがリーダーシップです。
共感されるリーダーシップ
共感されるリーダーシップには必ず「なぜ?」があります。
人を動かすのは支配ではなく、共感です。共感されるには次のことを意識しましょう。
- Why(なぜ?なんのために?)
- How(どうやって)
- What(なにを?)
チームで迷ったときは「Why」を明確にしましょう。
敵は消し去る
六太は、「俺の敵はだいたい俺です」と言っています。
うまくいかないときほど社会や誰かのせいにしたがるものです。
そうではなく、常に「無敵」です。本当は敵なんていないのです。敵がいない(無い)から無敵です。
競争というストレスを捨てましょう。
完璧なリーダーはもういらない 2章要約: 愚者風リーダーシップのススメ。まとめ。
リーダーシップには「賢者風」「愚者風」の2パターンがあります。
- 賢者風:優等生タイプ。先頭に立ってみんなを引っ張っていく。
- 愚者風:一見優秀には見えない。どうすればいいと思う?チームや相手の意見を聞きたがる。頼りなさそうに見えるが一緒にいるとうまくいく、
賢者風は、同じレベルにみんなを引き上げようとするため、しんどくなる場面があります。それに比べて愚者風は、しんどいがありません。
愚者風の意味は「賢者であろうとする必要がない」です。
六太は愚者風です。リーダーの仕事は、仕切ったり、命令することではなく、リードすることです。
本書では愚者風になるいこと目指します。
チームの人数がリーダーの人数
1つのチームに賢者風タイプが集まると、主導権争いが生まれます。
愚者風タイプは、自分の出番と感じた時だけリーダーシップを発揮します。
競争ではなく、共創です。
意見が対立したとき
賢者風は「自分が正しく、相手が間違え」と批判します。それに対して、愚者風は、「全員が正しい」と考えます。
相手の横に立って、同じ視線で同じ世界を見てみると、その人の感情に寄り添えます。
トラブルのとき
トラブルがおきたとき「誰がやったのか」ではなく、「なぜやったのか」を考えることで六太は問題を解消しました。
トラブルは「解決」ではなく、「解消」しよう!
- HOW(どうするか)を考えるが、解決アプローチ
- WHY(なぜそうなるのか)を考えるのが、解消アプローチ
正解という名の罠
「正解」を探そうとすると発言や行動を抑え込んでしまいます。「間違ったらどうしよう」「もっと考えて正解に辿り着こう」と考えるためです。
そうではなく、「正解」よりも自分なりの「回答」を探してみましょう。
ゴールまでのプロセスでチームは変わる
結果を大事にするのか、プロセスを大事にするのか。その人により考え方は違います。
結果を重視した結果、最短で目標に近づけた人もいれば、プロセスを重視した結果、仲間との信頼を獲得できた。何を大事にしますか。
大切にしているもの
一見、非効率に見えてしまう、仕事以外のコミュニケーション。ですが、相手のいろいろな面を理解することが「心理的安全性」につながります。
コミュニケーションの量が増えれば誤解されるリスクは減り、理解してらえるようになります。
完璧なリーダーはもういらない 3章要約:自分らしいリーダーシップを発揮するコツ。まとめ。
組織のカタチ
ヒエラルキー型とネットワーク型の組織やチームがあります。
- ヒエラルキー型:社長→役員→部長→課長→社員のような階層構造です。賢者風リーダーシップ。短期的に成功をもたらせます。1→100を生み出すのが得意。
- ネットワーク型:役職ではなく個性や得意分野でグルーピングした人たちをつなぐ構造です。愚者風リーダーシップ。長期的な成長を期待できます。0→1を生み出すのが得意。
アメリカには「速く行きたければ1人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」という言葉があります。
個人の強みを生かしたネットワーク型組織は愚者風リーダーシップを発揮できる場です。
嫌われる勇気はいらない
嫌われないようにと考えて疲れるぐらいなら、最初から敵などいないと考えるようにしましょう。
嫌われないために今の仕事をしているわけではありません。
例えばトラブルがあった場合は、なぜ起こったのか?の事実に注目し、感情や誰かの解釈は横に置いておきましょう。
あとちょっとだけ頑張る
いつもは1.0倍頑張っているけど、もう少し1.1倍頑張ったとしたら、
30日で1.1倍の30乗で17倍。こつこつ努力すると大きな力になる!
逆に0.9倍で30日過ごすと、0.9倍の30乗で0.042倍。さぼると力が減っていく。
「ちょっと頑張る」を意識してみましょう。
0.9倍と感じた時に「ちょうどいい!」と言うと前向きになります。
「会計をミスしてもうダメだ。やる気が無くなった」となったとき、「ちょうどよかった。マニュアルを作成してミスを防ごう」と言います。「ちょうどいい」といって言葉を追加することで、プラスに働きます。
1.1倍の状態は、その人に対して適度な挑戦ができている状態です。能力とのバランスが必要。
チャレンジのレベルが能力より高すぎると不安になり、低すぎると退屈になります。1.1倍のちょうどいいところを見つけましょう。
常に1.1を維持できる状態になると仕事が楽しくなります。
自分の強みを知る
自分の強みを知ることで、自分らしいリーダーシップを発揮できます。
自分の知らない自分もいるのです。よければ「ストレングスファインダー」という診断がおすすめです。
自己分析できます。
完璧なリーダーはもういらない 4章要約:リーダーの成長とリーダーシップ。まとめ。
チームには始まりと終わりがあります。
そして、優秀なメンバーを集めても、優秀なチームになるとは限りません。最高のチームにいなるために必要なのは、メンバーがよりよい関係を気づきながら目標に向かうことです。
またチームメンバーの多様性が高まるほどチームは不安定になります。ときには空中分解してしまうこともあります。
それを防ぐため質の高いリーダーシップが必要です。
チームの目的やビジョンを明確にし、どんな人材がほしいのかも明確にすることが大切です。
成長の法則
アメリカの心理学者、ブルース・W・タックマンが提唱したタックマンモデルというのがあります。
チームの成長には4ステージあります。
- 形成期:チームが結成されたばかりで何も決まっていない。お互いのこともよく知らない状態。
- 混乱期:メンバーの主張が増え、仕切ろうとする人、何もしない人など個性が出てくる。
- 規範期:チームや個々のメンバーの役割が明確になり、目標やゴールが設定される。
- 達成期:共通のゴールに向かい、信頼関係が生まれ、強いチームになる。
チームの現在地を確認してみよう。
群れをチームに変える
グループは「群れ」です。誰かに与えられた目的や役割に向かって進んでいる未発達な状態です。
そこから自分たちで考え行動することで「チーム」になります。
多くの組織は「グループ」として生まれ「チーム」に変わっていくのです。
形成期→混乱期→規範期→達成期を通してチームは成長します。現状が混乱期だとしても、そこは通る道だと思ってコミュニケーションの量を増やしたりし対処していきましょう。
完璧なリーダーはもういらない 5章要約:魅力的なリーダーが備えているもの。まとめ。
失敗しても許される人・許されない人
失敗を恐れ、その場にいる人は、誰かの心を揺さぶって「リード」することは難しいでしょう。
「ミスはしない。挑戦もしない仕事はつまらない。」「ミスをすることもある。それでも仕事は楽しい」どっちが良いでしょうか。
失敗して責任を取ることは、辞めることではありません。最後まで諦めずチャレンジを続けることが挑んだ人の責任なのです。
失敗を覚悟できることは、準備と努力をしていた証です。
協力したくなるリーダー
六太が魅力的なのは、口先だけでなく誰よりも知恵を絞り、誰よりも多く動いて「流れ」を作り、周囲を巻き込んでいくからです。
信頼関係も協力者も求めているだけ・待っているだけでは手に入りません。まずは自分からです。
また、協力しようとして「他人の仕事を手伝う」ことはNGです。
仕事の主導権は、仕事を任せた人にあります。仕事には干渉せずにあくまで介入にとどめて、相手が成功体験を味わえるようにします。
最後まで見守りましょう。
さいごに
リーダーシップを磨けば、どんな社会でも生きていけます。
あなたの人生のリーダーはあなたしかいない。
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