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- NFTについて知りたい
- どのようにNFTが活用されているのか知りたい
NFT(Non-Fungible Token)とは、代替できないトークン。デジタル上で唯一無二のものを示せるものです。
音楽や映像、ファイル、画像などデジタルでは簡単にコピーされていまします。
しかし、その一つ一つにIDを付けて台帳管理をすれば、どれが本物でどれがコピーされたものか見分けることができます。
世界で一つの写真、世界で一つの音楽となるのです。
これにより希少性が生まれ、様々なサービスがでてきています。そんなNFTについて紹介します。
参考:NFTの教科書
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目次
NFTの教科書 要約|NFTビジネスの全体像。まとめ。
NFTの現状
2021年にデジタルアートのNFT作品「Everydays - The First 5000 Days」が約75億3000万で落札され、Twitter創業者のジャック・ドーシーの初ツイートをNFT化したものが約3億1600万円で落札されました。
2018年のNTF規模は4000万ドルだったのに対して2020年には3億ドルと現在も右肩上がりです。
そんなNFTについて解説します。
NFTは Non-Fungible Tokenの略です。ファンジブルとは代替可能、ノンファンジブルとは代替不可能の意味になります。それ自体が唯一無二のモノになります。
それぞれに固有のIDを付与するとこで、それが本物であり、誰のものであるかを証明することができます。
デジタルなモノ(画像やファイル)は簡単に複製されてしまうのが問題でしたが、デジタルの世界で本物を証明できるようになったのです。
また、ブロックチェーンとは管理者がいない台帳のようなものです。たとえば、NFTの画像を誰が持っているのか、過去からすべてデジタルな台帳に書かれて管理されています。
そして台帳を複数のユーザが管理することで、改ざんできない仕組みになっています。改ざんしようとしても他のユーザが持っている台帳と内容が異なると情報を台帳に反映できません。
画像Aを持っているはデニスさんがいたとします。台帳にも記載されています。ダニーさんが画像を自分のものにしようと台帳を書き換えようとします。すると、他のユーザから勝手に台帳は更新できません!と言われ、更新できないイメージです。
ブロックチェーンゲーム
2017年に「CryptoKitties」というNFTを使ったゲームが人気になました。
たまごっちのような育成ゲームで、育てたキャラクターを売買できます。キャラクターによっては1000万以上の価値になることもありました。
そこで使われていたのが仮想通貨のイーサリアムです。
イーサリアムにはスマートコントラクトと呼ばれる、ブロックチェーンの取引を自動で実行するプログラムを作ることができます。
これを使ってNFTの発行・管理を行っています。
さらに火付け役になったのは米プロバスケットリーグのプレイヤー画像をNFTのトレーディングカードにした「NBA Top Shot」です。
いまでは日本の企業も次々とNFT事業に着手しています。
NFTはIPビジネス
日本でもポケモンや遊戯王といった人気のIP(知的財産)コンテンツがあります。
すでに人気のあるポケモンなどはNFTと相性が良いのです。
これとゲームを組み合わせることで、ゲーム内の武器やキャラクターでビジネスができるようになります。
実際、Axie Infinityというゲームにて、キャラクターを売買でき、1日ゲームをプレイして数万円を手にしている人もいます。
このような変化はあらゆる分野で起きます。スポーツ・ファッション・音楽など幅広く転用できます。
NFTビジネスで共通していること
- 唯一無二の権利・証明
- 価値を送付・移転できる
- コピー・改ざんできない
- 価値の転移を追跡できる
また、日本暗号資産ビジネス協会から「NFTビジネスに関するガイドライン」が発表されています。
NFTのが概況とマーケットプレイス
2021年上期のNFTの取引量は24.7億ドルまで成長しました。
現在の主要なNFTは次の通り。
- コレクティブル:収集や保有を目的とするNFT。CyptoPunks, Hashmasks, Bored Ape Yacht Clubなど
- スポーツ:スポーツ選手や試合に関連した楽しみ方を提供するNFT。Sorareなど
- アート:デジタルアートNFT。Rarible, SuperRareなど
- ゲーム:ゲーム内で利用できるキャラクターをNFT化したもの。CryptoSpellsなど
- メタバース:デジタル上の仮想世界や土地建物などのNFT。The Sandboxなど
- その他:保険やドメインなどのNFT。ylnsure NFTなど
現在の主要なマーケット
- OpenSea:世界で最も利用されているNFTマーケットプレイス
- Rarible:アート系を中心に扱っているNFTマーケットプレイス
- Foundation:アート系を中心に扱っているNFTマーケットプレイス
- Binance NFT:大手暗号資産取引所のBinanceがリリースしたマーケットプレイス
- VIV3:Flowというブロックチェーンを基盤としたNFTマーケットプレイス。NBA Top Shotで採用されている
- Atomic Market:WAXというブロックチェーンを基盤としたNFTマーケットプレイス。ストリートファイターやゴジラなどのNFTがある
- miime:日本円の決済に対応したNFTマーケットプレイス
- nanakusa:日本国内のNFTマーケットプレイス
- Coincheck NFT:コインチェックが提供するNFTマーケットプレイス
NFT×アート
NFTアートブームのきっかけは「CryptoPunks」というNFTアートです。
世界初のNFTアートと言われていて、AIで生成された1万体のジェネレイティブアート(コンピュータにより作り出されたアート)です。
これが1体、数千万円で取引されています。
次に注目されたのは「Hashmasks」でした。特徴は保持しているだけで毎日10NCTトークンが配布されることです。こちらも1体、数千万円で取引されています。
数が限られていることで希少性が生まれます。またクジラと呼ばれる仮想通貨をたくさん持っている人の使いみちやプロモーションとしてもNFT保有が注目されています。
2021年にはNFTアートイベント「Crypto Art Week Asia」も開催されています。
NFT×メタバース
メタバースは、インターネット上に構築された仮想空間にあバナーなどを用いて接する環境です。
VRチャットなど、メタバースを意識して作られたサービスがいくつもあります。
VRチャットなどの完全な仮想空間型と、ポケモンGOのような現実空間内包型の2種類に分類されます。
メタバースには7つの条件があります。
- 永続的であること
- 同期的であること
- 無限の同時接続ユーザ
- 完全に機能した経済
- 実社会との垣根なし
- 相互運用性
- 幅広い人々への貢献
クローズドメタバースの例としては、フォートナイト、どうぶつの森、マインクラフトなどがあげられます。
メタバースとNFTを組み合わせることで「価値の希少性の担保」「アプリケーションを越えて保持できる」「実質的な価値をもつこと」の3つが得られます。
特にアプリケーションを越えて保持できると、メルカリのような別のプラットフォームでキャラクターやゲーム内の武器、土地、音楽を売買できるようになります。
NFT×国内ゲーム
2017年に仮想猫を購入、販売、収集、育成できるゲーム「CryptoKitties」がリリースされました。
国内のNFTゲームとしては2018年に「My Crypto Heroes」がリリースされ、現在ではさまざまなゲームがリリースされています。
いままでと違うのはNFTになったことで、ゲーム中で手に入れたアイテムが、世界にx枚しかないことを証明できるようになったことです。
国内ではセガやスクエアエニックスなどがNFTに参入しています。
NFT×海外ゲーム
ブロックチェーンゲームのメタバースの概念は、すべてのユーザの仕事や生活、遊び方、収入源までも変えてしまうものです。
フォートナイトなどのような集中型メタバースがあり、運営する企業が管理・所有しています。
それに対してThe Snadboxは分散型のメタバースです。ユーザによって作られるプラットフォームです。
ゲーム内の資産を譲渡したり、貸し出したりが可能です。そこから収益を得ることもできます。これを Play to Earn(稼ぐためにプレイする)とも言います。
NFT×スポーツ
サッカー選手、リオネル・メッシがパリ・サンジェルマンへ移籍するとき、契約内容の報酬に暗号資産(仮想通貨)が含まれていました。
サッカーなどのスポーツでもブロックチェーンやNFTが注目されています。
バスケットのNFTトレーディングカード「NBA Top Shot」は世界で大きな話題を呼びました。
数々のスターが生まれるスポーツ業界はNFTと相性が良いのです。
スポーツNFT
- Sorare:フットボールのカードゲーム
- FiNANCiE:スポーツのクラウドファンディング
- Chiliz:ファンエンゲージメント&報酬プラットフォーム
NFT×トレーディングカード
2019年にNBA、MLB、NFLのスポーツカードをNFTにより販売しはじめました。
すでに登場している「NBA Top Shot」もその一つです。
また売買・交換するための場も増えてきています。「OpenSea」「WAX」「Coincheck NFT」「nanakusa」など。
リアルなトレーディングカードは経年劣化しますが、デジタルであればその心配はありません。常に同じ状態で保存されます。
NFT×ファッション
ファッションは環境負荷の大きい業界です。CO2の排出量や廃水量が問題とされています。
デジタル上でのファッションであれば、環境に優しく、多種多様な表現が可能です。
またNFTを組み込むことで希少性もでます。いくつかのユースケースが考えらます。
- アート:有名ブランドが画像や動画でブランド表現したNFTを販売している
- メタバース:アバターの着せ替えをする
- 着せ替え:実際に着ているかのように表現する(リアルとNFTを融合)
- リアルとの融合:NFTで作ったアイテムを購入した人に実物も配布する
NFT×音楽
音楽業界でNFTを活用している事例があります。
- 3LAU:アルバム「Ultraviolet」の3周年を記念してカスタムアートや未発表曲へのアクセスなどのNFTを販売した
- スヌープ・ドッグ:世界的なラッパーで、限定NFTコレクションを発売した
- ダラス交響楽団:写真風景や映像などをNFTとして発売した
- GFRIEND:公式NFTを発売した
- LOUDNESS:世界的なギタリスト。新曲をNFTで販売すると発表した
- SEAMO:日本のラッパー。音源をNFTとして販売した
音楽のNFTを扱うマーケットプレイスもあります。
- The NFT Records:オークション、定額、抽選、予約など様々な販売方法を展開している
- テンセントミュージックエンターテイメント:中国初の音楽プラットフォーム
- JASRAC:ブロックチェーンで音楽作品の管理を検討している
今後は様々なものがNFTとして登場してもおかしくありません。アーティストのグッズ、チケット、作品やデモ。
書籍には、他にも、法律会計、NTFの未来について詳しく説明されています。
参考:NFTの教科書
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