
次の方を対象にしています!
- 書籍「あえて数字からおりる働き方」の内容が知りたい
- 「何者か」になりたい
- 好きなことで生きていきたい
- 人にGIVEする方法が知りたい
- 自分の中の「好き」を見つけたい
私達は毎日のようにSNSなどで「いいね」や「フォロワー」を求めるようになりました。
しかし、それは本当に自分が欲しいものだったのでしょうか?
もっと大事なことがあります。「いいね」をくれる100人よりも、本当に困ったときに助けてくれる1人の方が大切なのです。
個人がつながる時代でどのように生きていけばいいのか、考えさせられる一冊です。
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あえて数字からおりる働き方 著者:尾原和啓
著者である尾原和啓さんは日本の執筆家・IT批評家。マッキンゼー・アンド・カンパニー、リクルート、ケイ・ラボラトリー、サイバード、オプト、Google、楽天など12社を歴任した方です。
そんな梶尾さんが、どんな場所でも自分を活かす方法を書いたのが本書。
この本が伝えたいことは「誰かにとっての何者かになるために、1人1人にギブしよう!」です。
あえて数字からおりる働き方 序章:「組織から個人」の時代に本当に必要なこと
変化の時代に○○大学卒業のような肩書は効力を失いつつあります。肩書がなくても戦える武器を手に入れましょう!
これからは、あなたと仕事をする意味を問われます。
価値が数値化されたことで人々はお金(数値)やフォロワー数(数値)を追いかけるようになりました。しかし実際は、信頼に基づく数が意味を持ちます。あなたが困ったときに助けてくれる人の数はどのくらいでしょうか。
SNSで1000人フォロワーがいるが、困ったときに助けてくれる人がいない。よりもSNSフォロワー10人でも、困ったときに助けてくれる1人いる方が良いのです。
世界で影響のある人たちは、人にギブをし続けた結果、信頼を集め、それが影響力になっています。
あえて数字からおりる働き方 1章:「ギブ」を仕事の基本にする
何者かになりたい
大企業に努めていれば将来安泰という時代は終わました。この先、個人で何かを身に着けなければと焦っている人もいます。
どうしたら「何者か」になるれるのでしょうか。
何者かになりたい人、なれないと思っている人、変化できずに不安がある人へ。
あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略 にヒントがあるので要約してお伝えします。
「役に立つ」から「意味がある」が生き残る時代
世の中の商品は軒並み高品質になり、機能での差が生まれにくくなっています。つまり「役に立つ」だけでは差別化できなくなっています。
そんな中、重宝されるのは「意味がある」人です。同じ仕事をしている人はたくさんいるけど「あなたに仕事を頼みたい」と言われる人がいます。
- 美容院はたくさんあるけど、あなたに髪を切ってほしい
- 歯医者はたくさんあるけど、あの先生に処置してほしい
- あの店員さんがいるから、あの服屋にいく
自分が誰かにとって「意味のある」存在になることが「何者かになる」ということです。
「ありがとう」とは?
誰かにとって「意味のある」存在になるには、「ありがとう」を言われることです。
「ありがとう」は漢字で「有り難う」。有ることが難しいと書きます。
例えば、米を作っている農家では米があることが当たり前ですが、畑を持っていない人にとっては有ることが難しい。
そこで、相手のお米と、相手の持っていないモノを交換することでお互い「有り難う」といいます。
しかし、相手の必要なモノと自分の必要なモノをマッチングさせなくても、交換できるモノがあります。
お金です!
お金により交換がスムーズになったとと同時に「有り難う」を直接言う機会が減ってしまいました。
お金が価値を数値化したことで、人々は数値を伸ばすことに一生懸命になっています。SNSのいいねやフォロワーも同じです。「有り難う」を忘れ、数値にとりつかれているのです。
自分の物差しを育てるには(数値に負けず意味のある何者かになるには)
相手にギブ(GIVE)することが何者への近道です。
誰かに「有り難う」を言ってもらえるギブ(GIVE)をすること。「有り難う」を積み重ね「意味のある」存在になること。
そして「意味のある」存在を積み重ねることで「何者か」になれます。
自分が提供できる意味を考えてみましょう。
これからは、東大卒業という肩書よりも、経験が重要です。実践を勝ち抜いて実力が証明されたもの「バトル・テスティッド」を持っている人の信頼が高まります。
例えば、○○専門学校を出て色んな資格を持っている美容院のスタイリストよりも、スタイリストとしてお客さんに毎日1回は指名が入り「有り難う」を言われている人の方が信頼があります。これがバトル・テスティッドです。
相手を疑わない
Googleでは「相手を疑う時間が無駄だ」と言っています。
初対面でも、お互い信頼すれば、すぐに良いアイディアが浮かんだり、生産的な取り組みができます。
信頼されるには誰かにとって意味のあるギブ(GIVE)をし続けることが大切です。
世の中で自由に働き結果を出している人はギブ(GIVE)による信頼関係を持っています。
何者かになりたい人は「ギブ(GIVE)」を基本とする

ギブには 2種類あります。
- 自分の内側にある力で、相手にありがたいと思われる
- 相手の視点に立って必要なモノをギブする
自分の中に力(特技や才能)を持っている人は極わずかです。ほとんどの人が相手の視点に立つことで色んなことを学び、覚え成長することで何者かになります。特技や才能で勝負できない人は、こちらに焦点を当てます。
自分が「花」に興味はないが、相手の好きなものが「花」だった場合、プレゼントは「花」を用意すると思います。
自分に無かった世界(花への興味)に触れて、自分が成長し、同時に相手との関係も築ける。
例えば、「ギブします!」といって何もない状態から 100人にギブするのは難しい事です。まず、身近な人と向き合い 1人でも多くギブをし続けることで「意味のある」存在になりましょう。
相手の傾向を考える
相手の視点に立つトレーニングとして相手に何をプレゼントしたら喜ぶかを考えてみましょう。
3つの軸を元に考えます。
- 論理型(数値や新しい価値を好む)か直感型(個人的なエピソードや共感を好む)か
- 新規型(新しいモノやブランドを好む)か権威型(信頼できるブランドを好む)か
- トレンド型(流行りモノが好む)かタイムレス型(長く続くモノを好む)か
例えば、親戚のお婆ちゃんには何をプレゼントすれば良いでしょうか?
相手の傾向を観察することで、相手が欲しい物が見えてきます。
思考を鍛える
また別のトレーニングで思考を鍛えてみましょう!
鍵となるのはアブダクション。個別の事象を最も適切に説明しうる仮説を導き出すことです。これは、メモを取ることで鍛えられます。
事象を抽象化し、他の事に当てはめることで新しいアイディアが生まれます。
例えば、オフィスにあるコピー機のキモを考えると、コピー機はトナー(インク)で儲けています。抽象化すると、本体で利益をだなくても付属品が継続的に消費する事で利益がでてビジネスになる。これを他の業界に当てはめたのが家庭やオフィスにあるネスプレッソです。コピー機のトナーの発想をコーヒーに変えたことでヒットしています。
また、発想を鍛えるのに適しているのが前田裕二さんの「メモの魔力」です。メモは自分の可能性を広げる力を持っています。
何者かになりたい人は「学び続ける」

学習がギブに繋がります。学習とは「相手の視点を知る」ことです。
情報は誰かに教えるつもりでインプットしましょう。
コツは「自分が知りたい情報は何か」
意識的に収集する情報を設定することで効率良くインプットできます。
意識すべき4つの問
- それは面白いか?
- それは意味を成しているか?(自分に関係があることか)
- 夢中になれるか?夢中になっている人はいるか?
- 人々がエンパワーされているか?(力を与えてくれるか、人生が楽になるか)
簡単にできる情報収集と発信方法
相手を決めて、その人に必要そうな情報(ニュースや記事)を毎日探してメールやLINEで一言添えて送る。
相手に喜んでもらえたなら大成功。相手の視点に立てている証拠です。
逆に返事がなければ必要の無い情報だったとわかります。
情報はギブするほど良い!
何者かになりたい人へ
まとめると「相手の視点に立ちギブ(GIVE)し続ける」ことが何者かになる方法です。
ギブを続けることは友人関係、仕事、色んな場面で活かせるので、今からやってみてはいかがでしょうか。
あえて数字からおりる働き方 2章:オンラインで自然に繋がりをつくる僕の方法
人間関係を一回キリで終わらせてしまうと、拡大していきません。信頼を重ねていきましょう。
一度ギブした相手から「○○を頼むなら○○さんが良いよ!」と言われることで他人にも評判が伝わり、信頼も上がります。
知り合いではない人とオンラインで繋がるために
相手のことを理解するため、相手のフォローしているフォロワーを全員フォローします。すると、相手と同じタイムラインになり、相手の気持ちに一歩近づきます。相手の気持ちを理解した上で相手にリプすることで同じ感覚の人がいる!となるかもしれません。
また気になる情報があれば「上流」に目を向けます。情報は川のように流れてきます。
情報を上流までたどると、いつも情報を流している人に出会えます。その人をフォローすることで最新の情報をいち早く手に入れられます。
このようにネットにはネットの交流の方法があります。ネットで交流を深めておくことで実際に合ったときもスムーズに事が進みます。
あえて数字からおりる働き方 3章:オンラインファーストの時代に自分の武器を見つける
生きがいについて
Youtuberなど好きなことで生きている人が増えている一方、やりたことが見つからない人も同時に増えています。
やりたいことが見つからない人は、やりたいことを一生懸命探そうとします。無理に探さず自分に何ができるかを考えていきましょう!
まず知って欲しいのは、好きなことで生きていくのは素晴らしい事ですが、好きな事をしなくても不幸ではないのです。
例えばサラリーマンとして仕事をしていると、目の前の目標やタスクに精一杯になってしまい、自分の好きな事へ時間を割けない人が出てきます。その人達が不幸かというと、そうではありません。
もし、あなたが好きなことで生きていきたいのであれば次の「人生マップ」を考えてみましょう!
生きがい人生マップ

この4つの交差する場所が「生きがい」です。
- あなたが好きなもの
- あなたが得意なもの
- 対価を得るに値するもの
- 世の中が必要としているもの
好きなことは続けることが苦にならないので、得意なことになりやすいです。
得意なことは他の人よりも短時間で出来るため、自分の価値になり、世の中に必要なことになりえます。世の中というのは、小さなコミュニティでも大丈夫です(商店街のパン屋など)。
例えば、あなたは沖縄料理が好きで、住んでいる街には「沖縄料理屋」がない。そこに、あたなが「沖縄料理屋」をオープンした場合、周辺の沖縄料理が食べたかった人に感謝されます。あなたが必要とされたのです。
これが好きなことで生きていく(生きがい)になります。
では、どうしたら好きなことが増えていくのでしょうか。
生きがいを増やすためのライフワークとライスワーク

生きがいを仕事にするのをライフワークとすると、お金を稼ぐための仕事をライスワークと呼びます。お米を食べるために稼ぐお金だからライスワーク。
例えば、平日やりたくもないライスワークをし、帰宅後にやりたい仕事であるアクセサリー作り(ライフワーク)をする。
アクセサリー販売で稼げるようになれば、ライスワークをな減らしていき、最終的にライフワークだけになる。
このように順調に進むとは限りませんが、「ライスワーク < ライフワーク」を目指すのは良いですよね。
新入社員の場合、得意なことが無いこともあるので「好きなこと、継続できること」を探すと良いでしょう。
継続することで、やがて得意なことになり生きがいの道が開けます。
好きを見分けるには「時間を忘れるかどうか」です。時間を忘れて取り組めたものが好きなことである可能性が高いです。
ライフワークはすぐに手に入らないので、例えば、入社1年目はライスワークとなるが、仕事のあとは必ず好きな仕事を3時間する。
2年後には好きなことだけで生きていくと長期的に見れると良いでしょう。
生きがいは信頼につながる
「生きがい」つまり、自分の得意なことで周りにも感謝されることは、信頼につながります。
信頼が増えれば活動の幅が増える。
例えば、好きで初めた沖縄料理屋に常連が増えて信頼が増えれば、何かイベントの出店を頼まれるかもしれない。または、立地の良い場所を提供してくれて店舗を増やせるかもしれない。将来の可能性がドンドン広がるのです。
自分の好きが分からない人は、ストレングスファインダー(自分の強みを見つけ出すツール)を活用してみるのも良いでしょう。
自分の「生きがい」を探す

「好きなものを探さなくてはならない」と思い込んでいる人もいますが、自分にできることを伸ばすことが生きがいになるので心配いりません。
例えば、エフェクチュエーションで「自分の好き」を探せるせるかもしれません。
エフェクチュエーションは繰り返し手段を変えて、ゴールを上書きする循環をつくるための思考プロセス理論です。変化する時代において何度もゴールを書き換える必要があります。
エフェクチュエーションは5つの原則があります。
原則1:手の中の鳥
すでに自分がもっている能力、自分では当たり前だと思っていることをベースにできることから初めてみよう!そして、手の中の鳥(自分の持っている能力)をどう大空へ羽ばたかせるかを考えてみましょう。
原則2:許容可能な損失
転んでも大丈夫なレベルでたくさん失敗してみましょう。失敗の中からたくさんの事を学ます。新しい気付きからアイディアを得ることもあるでしょう。安全な道から外れることも必要。
原則3:レモネード
ある農園で、酸っぱくなりすぎて売り物にならないレモンが大量でてしまいました。このときに発想を変えて、レモネードにして売りました。視点や角度を変え、どんなこともチャンスに変えます。
原則4:クレイジーキルト
クレイジーキルトとは、不定形の布をパズルのように縫い付けたキルトのことです。できることをギブすることで人脈が広がり、その中でよいパートナーシップが生まれ、やっていることの幅が広がります。
原則5:飛行機の中のパイロット
飛行中のパイロットは常に計器を確認し、状況に応じて様々な判断をしています。パイロットではなくても生きていく中で不確実なことが多々あり、コントールしながら未来に向けて操縦していきましょう!
あえて数字からおりる働き方 4章:変化の中で自分らしい生き方を設計する
9プリンシプルズとは
変化の激しい現代、数年前の常識が、今はもう通用しない事もあります。柔軟に生きていくために、今までとは違う戦略が必要です。
その鍵は、自分で課題やルールを定義し、その解決策を出せるようになることです。
常識やゴールが変化したときは、再考し、ゴールを変えてみましょう。
柔軟さを身につけるための、9つの原理(プリンシプル)について解説します。
9プリンシプルズの要約
- 強さではなく、しなやかさを持つこと。失敗に抵抗しようとせず、失敗を認め、受け入れた上で、跳び上がっていくこと
- 「押す」のではなく「引く」こと。資源を中央にコントロールせず、必要に応じてネットワークから引き出すこと
- 安全に焦点をあてず、リスクをとること
- モノではなく、システムに焦点をあわせること
- 地図ではなく、よいコンパスを持つこと
- 理論ではなく、実践に基づくこと。なぜそれが機能するのか、わからないときもあるが大事なのは、理論を知っていることではなく、それが機能すること
- 服従ではなく、反抗すること。人に言われたとしてもノーベル章は取れない。多くの学校は服従について教えるが、われわれは反抗を称賛すべきである
- 専門家ではなく、クラウド(人々)に向かうこと
- 教育ではなく、学習に焦点をあてること
この中から重要な5、9を解説します。
変化の時代の「コンパス」とは?(9プリンシプルズ原則5)

地図は目的地にたどり着くためのツールです。これからの時代は目的地すらも変化するため地図だけではゴールにたどり着けません。
なのでコンパスを持ち、どちらに向かうとより自分らしい道を歩けるか?と考えます。
道を進んでいくと新たな分かれ道、新たなゴールに出会うこともあります。自分で道を切り開いていく力が必要になるでしょう。
大事なことは次の3つです。
- コンパスが示す方向さえ変化し、進む段階によってさらに変化することを認識すること
- コンパスを持つ者同士で柔軟に議論し、それぞれのコンパスの精度を高めあう
- コンパスを持つリーダーが決まったら、チームで補いあって進み、試行錯誤していくこと
一度決めたとしてもコンパスを固定せずに、定期的に見直し変化させる。
例えば、美味しい缶コーヒーを作ることをゴールとします。目的は「缶コーヒー好きな人をうならせる」です。しかし、進めていく中で違う方向性も見えてきました。
数年前には無かった言葉、「朝活」が出てきました。そこから朝にコーヒーを飲む人が多い事実に気づきました。チームで議論、ユーザへのアンケート調査を重ねて目的を「朝活の人のためのコーヒーを作る」に変えました。
最初に決めたゴールや目的は、途中で変えても問題ないのです。議論、試行錯誤する中でより良いものができます。
変化の時代に必要な「学習」とは?(9プリンシプルズ原則9)

これまでの教育はゴールが決まっている社会のルールに、いかに順応できるかが焦点になっていました。これからはゴールが変化する時代です。
自分で課題を探し、設定し、解決していく力が必要になります。誰かに正解を教わるのではなく、自ら学習することが大切!
イノベーションを起こす天才の多くは「学び方を学ぶ天才」です。自ら課題を設定して解くことを繰り返します。
何度も失敗をし、学びを得て成長します。
そして、変化する時代においては過去の成功方程式を意識的に捨てましょう!キーワードはアンラーニングです。これまでの学習を通じて培ってきた価値観や習慣を認識した上で、必要なものを取捨選択し、新しいものを取り入れながら学びを修正します。
今まで当たり前だと思っていたことも、違う視点や疑うことで新しい世界が見えてきます。
上司や自分の周りに要る人の言っていることは本当に正しいのでしょうか。新しい視点で、新しい常識を見つけてみましょう。
数学や物理、科学の歴史を勉強すると、それまでの常識が覆ったことが何度もあるので勉強すると面白いですよ。
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